Q4 肩の変形が・・

Q4.テニス部の高校1年の女子です。練習中に転んで左肩を打ちました。肩の外側の部分の骨が痛くて、右と比べて出っ張っています。

A4.左肩の外側にある鎖骨端の圧痛と上方への突出がみられました。この時点で、左の肩鎖関節脱臼の診断がつきます。レントゲン検査で左右の肩鎖関節を比較すると、脱臼(亜脱臼も含め)の度合がはっきりとします。
 肩鎖関節の脱臼は柔道、ラグビー、サッカーなどのコンタクトスポーツに多くみられます。治療法は、脱臼の度合いにより変わりますが、おもりを使ったストレスレントゲン撮影により正確に診断します。肩鎖関節の損傷の程度が、亜脱臼程度までなら痛みに対する治療と三角巾の使用を行います。痛みが引いてくれば数週間でスポーツ復帰も可能です。完全な脱臼を伴う場合は、手術をするかしないかについては、まだ整形外科専門医でも統一した見解はありません。手術をする方法として、金属でとめる方法、靱帯を縫合したり、移植したりする方法、それらを組み合わせた方法とさまざまです。言い換えれば、これが一番という方法はないという事です。ただし、脱臼を手術しない方法でも、変形は残りますが機能上の障害はなく、長期的に見てあまり差が認められないという考えもあります。手術が必要かどうかは、スポーツの種目、本人の競技レベルにより考えたほうがいい場合もありますが、十分な説明を受けてから考えてもいい事だと思います。