Q2 手首の捻挫が・・

Q2.バレーボール部の中学3年女子です。レシーブの後にバランスを崩して左手をついてから、左の手首が痛くなりました。最初の病院ではレントゲン検査で、骨折が写っていないので捻挫という事でした。1週間経っても痛みが引かないので受診しました。

A2.スポーツをしていて、バランスをくずして手をつく事はよくあります。そのような場合、さまざまな怪我をする場合があります。
 今回のように最初のレントゲン検査で骨折はないようだが・・と言われて受診した場合、普通のレントゲン検査では写らない骨折を探すのに、同じ手首を角度を変えて撮影します。
手首は、橈骨、尺骨、手根骨からできていますが、通常の撮影で見逃しやすい骨折の起り易い場所だからです。
 今回は、舟状骨骨折が起きていました。症状の特徴は、親指の付け根の圧痛(腫脹を伴う事も多い)です。この骨折はレントゲン検査だけでは診断のつかない時もあり、見逃されやすい骨折の代表の一つです。スポーツ整形では、そのような場合、MRI検査を行う事が大切と考えています。
 治療は骨折の程度にもよりますが、基本はギプスによる固定です。ただし、人体の骨折の中で、骨折の治りにくい部位の上位3か所をあげた場合、その一か所に必ず挙がるのが舟状骨骨折です。そのためギプスの固定期間は、1~2か月以上の場合もあります。骨折が大きくずれている場合は、最初から手術をする場合もあります。
 今回のように受傷後早く、病院でギプスをすることができた場合は問題がないのですが、病院に受診するのが遅れて、骨折が治らないまま経過している場合があります。そのような骨折の状態を骨癒合不全(偽関節)と呼びます。その場合、手術は単純なスクリュウー固定だけでなく、骨移植術の併用が必要になる場合があります。
 ギプスをした状態でも下半身のトレーニングはできますから、安心してください。